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トルコリラの今後を予想する(2026年10月版)

トルコリラ考察

トルコリラが今後どうなっていくのか、素人ながら考えてみました。今後の投資計画を立てる上での一つのネタとして活用していきます。

最終更新日:2026/10/11

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考え方

トルコリラについて語る際、特に重要なキーワードは、やはりトルコのインフレ率と、それを抑えるためにトルコ中央銀行によって高いレベルで維持されている政策金利の2つです。経済の良し悪しを示す指標はこの2つだけではありませんが、今回はこの2つの指標を使って簡易的に将来を考察したいと思います。

インフレ率の変化

まず最初に、トルコのインフレ率の変化を見ていきたいと思います。

2018〜2020年頃は、概ね10〜15%で推移しています。少し高いですが、まだ今に比べればまともな数値です。しかし。2021年にリラが急落し、インフレ率は20%台に急騰しました。

2022年はウクライナ情勢に伴うエネルギー及び食料の価格急騰の影響があり、10月のインフレ率が前年同月比85.5%という非常に高い数値を記録します。その後、2023年は50〜70%台が続きます。その後、2024年5月の75.45%をピークに、少しずつ下げていきます。

2025年になると、金融緊縮の効果や通貨下落の鈍化によりディスインフレが進行します。
そして2026年8月のインフレ率は31.51%となっており、なおかなり高いものの、ピーク時と比較すると半分以下に落ち着いています。

日本やアメリカ等、先進国のここ数年のインフレ率は、概ね2〜3%台となっています。トルコのインフレ率が3%を記録するまでは、5年以上はかかると推測されます。
参考にトルコのインフレ率に対する各種機関の予測値を掲載します。

機関2026年末 予測2027年末 予測
トルコ中央銀行 (CBRT)26%〜28%15% 前後
トルコ政府 (MTP)28.4%21.0%
Fitch Ratings30.5%23.5%
世界銀行 (World Bank)28.3%20%台前半

なお、トルコ政府は、2027〜2029年にかけてインフレ率を一桁(10%未満)に落とし込み、自由変動相場制へ完全移行する」というロードマップを宣言しています。

トルコ中央銀行以外の組織が27年末段階で20%以上と推予測しているところを見ると、インフレ率が10%未満に下がるのは早くて29年と推測されます。

トルコ経済の正常化はいつか

そもそも経済が正常とはどういう状態なのか、定義する必要があります。この記事では、物価と為替が安定した状態と定義します。

物価の変動は前章で調査しました。今度は為替を見てみましょう。トルコリラ/米ドルの推移を以下に示します。

年(時期)平均レート
(年間目安)
年末(または時点)レート主な出来事・動向
2020年約 7.02 TRY約 7.43 TRYコロナ禍の世界的金融緩和の中でもリラ安が進行。
2021年約 8.90 TRY約 13.35 TRY秋以降の連続利下げによりリラショック発生、急激に急落。
2022年約 16.57 TRY約 18.70 TRYエネルギー高とハイパーインフレが重なりリラ安が常態化。
2023年約 23.75 TRY約 29.50 TRY5月の大統領選後、中央銀行が大幅利上げへと方針転換。
2024年約 32.70 TRY約 35.30 TRY政策金利50%まで引き上げ。夏場以降インフレピークアウト。
2025年約 41.20 TRY約 43.80 TRY高金利継続とディスインフレ進行により下落ペースが鈍化。
2026年(足元)約 47.50 TRY約 49.20 TRY金融緊縮姿勢を維持しつつ、緩やかなリラ安傾向で推移。

次は年間の下落率を表した表です。

年前年末レート当年末(時点)レートリラの下落率(%)レートの上昇幅 (TRY)主な要因・状況
2020年5.95 TRY7.43 TRY-19.9%+1.48 TRYコロナショックと低金利政策の継続。
2021年7.43 TRY13.35 TRY-44.3%+5.92 TRY異例の連続利下げ強行による「リラショック」発生。
2022年13.35 TRY18.70 TRY-28.6%+5.35 TRYウクライナ情勢による資源高とハイパーインフレ定着。
2023年18.70 TRY29.50 TRY-36.6%+10.80 TRY大統領選後の政策転換(金利一気の引き上げ)に伴う修正安。
2024年29.50 TRY35.30 TRY-16.4%+5.80 TRY政策金利50%到達。夏場以降インフレがピークアウト。
2025年35.30 TRY43.80 TRY-19.4%+8.50 TRY高金利継続により下落ペースはコントロール下へ。
2026年(足元)43.80 TRY49.20 TRY-11.0% (年初来)+5.40 TRYディスインフレ進行に伴い、下落ペースはさらに減速。

2020年から2026年にかけて、トルコリラの価値が約1/7に下落しています。元の水準に戻るのは困難(もしくは非常に長い時間がかかる)として、年間の下落幅が小幅に止まり、為替が安定したと言えるようになるまで、少なくとも2年はかかると思われます。つまり、早くて28年と予想します。

政策金利の今後

トルコ中央銀行は、2023年中盤以降、王道的な金融政策を実施しており、政策金利を大きく引き上げています。ここ数年はインフレ率と同等もしくはそれ以上の政策金利を維持しており、エルドアン大統領が余計なことをしない限り、今後も継続されると推測されます。

その場合、しばらくの間は、政策金利は10%以上は維持されると予測されます。このブログを書いている2026年10月現在、メキシコの政策金利は6.50%、日本の政策金利は1.25%です。そしてメキシコペソのスワップ金利は、私が普段使っているみんなのFXでは、14.3円となっています。

500万通貨保有しているとすると、1日あたりのスワップポイントは 14.3 × 500 =7,150 であり、現状と比較すると魅力はだいぶ劣るものの、決して悪くない値です。

トルコリラの価格はどうなるのか

2029年中頃にトルコのインフレ率が10%未満になり、そこからトルコリラの上昇圧力が大きくなると仮定します。

トルコリラがこのまま対米ドルで2年程度下落し続けると仮定すると、1米ドル=60トルコリラになる可能性があります。その場合、ドル/円が155円と仮定すると、1トルコリラ=2.58円となります。この記事を書いている2026年10月現在のトルコリラは3.21円なので、ここから更に0.6円強の下落が考えられます。とはいえ、本計算は米ドル/円の為替にも寄るため、不確定要素が大きいと思われます。

とはいえ、今後の投資では、2.5円程度まで下がることを想定してレバレッジをコントロールしたいと思います。

まとめ

今回は、トルコリラの将来を考えてみました。今回は少数の要素から将来を予測しましたが、実際は様々な要素が絡み合いますし、トルコは政治リスク大きい国なので、予想としてどれだけ正しいか、疑問に思う方もいると思います。

しかし、何の指針もなくリラを買い増すのはもやもやするので、当面は本予想に従って、28年までかけて2.5円程度まで下落するストーリーに賭けて投資していきたいと思います。

みなさんの意見もぜひコメント欄で教えてください🙇

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